ウクライナは北東部の都市スムイでロシアのミサイル攻撃があり、多数の死傷者が出たと明らかにした。数日前には、米国のウィトコフ特使がロシアのプーチン大統領と会談し、停戦に向けて話し合っていた。
スムイ市当局がソーシャルメディアのテレグラムに投稿した内容によると、市内中心部に弾道ミサイル2発が打ち込まれた。
ウクライナのゼレンスキー大統領はSNSで、子供を含め、少なくとも34人が死亡し117人が負傷したと明らかにした。攻撃があった時には多くの人が通りにいたり、車や公共交通機関で移動中だったりした。
ミサイルの少なくとも1発には、死傷者を最大限にすることを狙うクラスター弾が搭載されていたと、ゼレンスキー大統領の側近、アンドリー・イェルマク氏がテレグラムで指摘した。
ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長はテレグラムで、ロシアの攻撃として今年最多の死傷者をもたらした今回のミサイルについて、ロシアのクルスク州とボロネジ州から発射されたと指摘した。
ミサイルは、北朝鮮から供給された短距離弾道ミサイル「イスカンデルM・KN-23」だったとされる。ロシアは2023年終盤からこのミサイルを使用していると考えられている。
ゼレンスキー大統領はSNSで「世界は断固とした対応が必要だ」とした上で、「ロシアはまさにこのようなテロを望み、戦争を引き延ばそうとしている」と訴えた。
今月にはウクライナ中部クリビーリフにもロシアの攻撃があり、9人の子供を含む少なくとも20人が死亡した。
原題:Ukraine Says Russian Missile Strike Kills Dozens in Sumy (3)(抜粋)
(最終段落に今月の攻撃を追加して更新します。更新前の記事で見出しの死者数を訂正済みです)
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