中国外務省は14日の定例会見で、チベット自治区に関する問題について「悪質な言動」に関与した米国人のビザを制限したと発表した。両国の国旗、2021年撮影(2025年 ロイター/Brian Snyder)
[北京 14日 ロイター] – 中国外務省は14日の定例会見で、チベット自治区に関する問題について「悪質な言動」に関与した米国人のビザを制限したと発表した。
米政府はこれに先立ち、外国人のチベット自治区訪問を制限する政策に関与した中国の当局者に対し追加のビザ制限を課していた。米政府は中国共産党が米国の外交官、記者などのチベット自治区への立ち入りを制限していると非難している。
中国外務省報道官は、チベットに関する問題は中国の「内政問題」であり、米国がチベットを巡って「中国政府関係者へのビザ制限を乱用」しているのは「深刻な国際法違反だ」と主張した。
現在、チベット自治区を訪れる外国人観光客は、団体で旅行し、事前に入境許可証を取得することが義務付けられている。外交官や外国人ジャーナリストはチベット地元当局の承認を得る必要がある。
同報道官は「チベットは開かれている。中国は他国の友好的な人々がチベットを訪れ、旅行し、ビジネスをすることを歓迎する」とした上で「中国はいわゆる人権、宗教、文化を口実にした、国や個人によるチベット問題への干渉に全て反対する」と述べた。
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