ポータブルゲーミングPC「ONEXPLAYER X1 Pro」に、Intelの最新プロセッサ「Core Ultra 7 255H(Arrow Lake)」を搭載した限定モデル「EVA Limited Edition」が登場したとLiliputingが報じました。

このX1 Proは、10.95インチの大型ディスプレイと着脱式コントローラーを備え、タブレット・コンソール・ノートPC(オプションのキーボード使用時)としても使える多機能なデバイスです。

昨年末に初めて登場した際は、AMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサを搭載していましたが、今回新たにリリースされた「EVA Limited Edition」では、Intel製のプロセッサを採用し、さらに『新世紀エヴァンゲリオン』をテーマにしたカスタムデザインが施されています。

価格はMINIXPCにて1,650ドル(約25万円前後)と、決して安価ではありません。

とはいえ、このモデルは64GBのRAMと2TBのストレージを搭載したプレミアム仕様であり、同様のスペックを持つAMDモデルと価格はほぼ同等です。

一方で、AMDモデルは32GB RAM / 1TBストレージの構成で1,359ドルからと、より手頃な構成も用意されています。

デザイン面では、AMDモデルはシンプルなブラック筐体ですが、EVA Limited Editionは赤を基調とし、エヴァンゲリオンのロゴや、惣流・アスカ・ラングレーが描かれたカスタム壁紙など、ファンにはたまらない仕上がりとなっています。

スペック面での最大の違いはプロセッサです。

AMDのRyzen AI 9 HX 370は、Zen 5アーキテクチャのパフォーマンスコア4基、Zen 5cアーキテクチャの高効率コア8基を搭載した12コア24スレッドのプロセッサで、最大5.1GHzで動作します。内蔵GPUはRadeon 890Mで、RDNA 3.5世代のGPUコンピュートユニットを16基搭載し、最大2.9GHzで動作。また、Ryzen AI NPUにより最大50TOPSのAI処理性能も持ちます。

対して、IntelのCore Ultra 7 255H(Arrow Lake)はNPUを持たないものの、6つのパフォーマンスコア(最大5.1GHz)、8つの効率コア、2つの低電力効率コアを含む計16コア構成となっています。グラフィックスは、2.25GHzで動作する8コアのIntel Arc 140Tを内蔵。

ベンチマーク上では、マルチコア性能ではAMDが、シングルコア性能ではIntelが優位とされています。グラフィックス性能はIntelが優勢という見方もありますが、実際の使用感はソフトウェアドライバーの最適化に大きく依存し、現時点ではAMDの方が信頼性が高いという評価もあります。

両モデル共通で、10.95インチ・2560×1600ピクセル・120Hz対応のLTPS LCDディスプレイ、LPDDR5Xメモリ、PCIe 4.0 x4対応M.2 2280スロット、65.02Whのバッテリー、アルミ筐体、着脱式コントローラーを搭載。

インターフェースには、OCuLinkポート、USB4 Type-Cポート×2、USB 3.2 Type-Aポート×1、microSDカードスロット、ヘッドホンジャックを備え、WiFi 6EおよびBluetooth 5.2にも対応しています。

サイズは252 x 163 x 13mm、重量は789gと、持ち運びにも適したコンパクトな設計です。

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