南アフリカ共和国では14日、現職のラマポーザ大統領の再任が決まった。同氏が率いるアフリカ民族会議(ANC)が親ビジネス路線の野党と連立で合意した数時間後、議会はラマポーザ氏を大統領に選出した。

  国民議会(下院)で14日夜に行われた投票で、ラマポーザ氏が283票を獲得したのに対し、経済的解放の闘志(EFF)のマレマ党首の得票は44にとどまった。民主同盟(DA)やインカタ自由党(IFP)などの政党は、ラマポーザ氏の新たな任期(5年)を支持する見返りに、閣僚ポストや議会での主要ポストを配分される。

South Africa Government Deal Still Elusive as Key Vote Looms

南アフリカのラマポーザ大統領

Photographer: Dwayne Senior/Bloomberg

  ラマポーザ氏は再任が決まった後にケープタウンで、「これはわが国にとって歴史的な岐路であり、立憲民主主義と法の支配を定着させて全ての国民のための南アフリカ共和国を築くため、われわれは協力して取り組まなければならない」と語った。

  広範な連立の成立を受けて、14日の株式市場でFTSE/JSEアフリカ全株指数は0.9%高で終了。南アフリカ・ランドは対ドルで一時0.7%高の1ドル=18.305ランドとなった。

  ラマポーザ氏は19日に就任式に臨み、その直後に閣僚メンバーを発表する予定。

関連記事:

原題:Ramaphosa Keeps South Africa Presidency After Election Shock (2)(抜粋)

(詳細を追加して更新します)

WACOCA: People, Life, Style.