■「トランプ大統領に一番怒りは感じている」半導体関連の製造現場からは怒りの声
日米交渉の行方に気をもむのは、新たに関税の対象として挙げられた半導体関連の製造現場です。
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フジメタル営業部 廣田凌佑 課長
「我々が交渉することはできないので、やっていただくのは政府の方々。何とかしてでもやって(国益を守って)ほしいという思いはある」
こちらの会社は、アメリカなどへ半導体の製造装置を輸出する大手企業から、部品の発注を受けていて、売り上げのおよそ8割を占めています。
フジメタル営業部 廣田凌佑 課長
「本当にコロコロ変わっちゃうと、こちらが毎日毎日不安がずっと募っていく一方なので。正直トランプさんに一番怒りは感じてますね」
半導体についてトランプ政権は、いったんは、相互関税の対象から除外すると発表。ところがその2日後、トランプ氏は「別のバケツに移し替えるだけだ」として、別枠で関税を課すことを表明したのです。
――(半導体関税が)今後かかりそうという風になっていますが
フジメタル営業部 廣田凌佑 課長
「我々の会社として、大きな影響は無く済むかなと思っていたら、翌日とかに適用するという報道が出たので。会社にも大きな影響、可能性はあるよねって」
不安が募るなか取材中、突然かかってきた電話。
フジメタル営業部 廣田凌佑 課長
「(電話に出て)大丈夫ですか?廣田です。お世話になります。え!マジですか」
――今のお電話はどちらから?
フジメタル営業部 廣田凌佑 課長
「大手お取引様からのお電話で、先方の方ではちょっと影響が出てるっていうような状況です」
発注元の大手企業にはすでに影響が出始め、今後、発注数が減ってしまう可能性を伝えられたというのです。
関税対象として、鉄鋼や自動車などと同様、特別にターゲットにされた半導体。トランプ政権が念頭に置くのは、この国のようです。
■2大経済大国の関税戦争の行方は
14日、半導体の別枠での関税に、すぐさま反応したのは中国。
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