かつてないペースで増え続ける新型コロナウイルスの自宅療養者。最前線の保健所ではひっきりなしに掛かってくる電話の対応に追われるなど、「緊迫の3連休」を迎えていました。
緊迫の3連休となった列島。
9日午後、緊急事態宣言が出されている地域の知事とテレビ会議を行った西村経済再生担当大臣。帰省の自粛を呼び掛けました。
西村経済担当大臣:「地方部では帰省で親族・友人との間で、数多くのクラスターが連日のように報告されている」
「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」。徐々に地域は拡大しています。喫緊の課題は急増する自宅療養者です。
大阪府・吉村洋文知事:「大阪府においても自宅療養者の医療的アプローチが重要になってくるのでは」
急増しているのは都市部だけの話ではありません。茨城県土浦市の保健所。3連休中も電話が鳴りやみません。職員は帰宅後も携帯電話で24時間対応。自宅療養者らの体調急変に備えています。
入院調整などに加え、新たな業務も増えています。
茨城県土浦保健所・入江ふじこ所長:「保健所で15人くらい診察しないと病院だけでは対応できない」
職員が陽性と判定された人のメディカルチェックも行います。
茨城県土浦保健所・入江ふじこ所長:「一日50人以上とか陽性者が出る。病院にお願いするの30人とかにしておかないとそれ以上、お願いすると無理なんですよ」
土浦市だけでは医療機関が対応できず、50キロ以上離れた水戸市に搬送しなければいけないケースもあるそうです。
茨城県土浦保健所・小川英子保健指導課長:「今まででしたら近隣で調整できたが、少し遠くまで患者が移動しなければ入院できない状況。水戸より先まで行くこともあります」
自宅療養者をケアする新たな取り組みも始まっています。
神奈川県災害医療担当・山田佳乃課長:「医師の判断で入院が必要になった人の搬送先が確定するまで酸素投与による応急処置を行う緊急的な施設」
神奈川県ではホテルのフロアを貸し切り、酸素投与センターを設置しました。7日、24床で開設。すでに8人が利用しましたが、搬送先はなかなか見つからないそうです。
神奈川県災害医療担当・山田佳乃課長:「8日夜(昨夜)からけさにかけて6人、入っている状態。(午前11時時点で)その人たちの入院搬送先の調整をしている状態。入院病床は厳しい。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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