「一人でも多くの自宅療養者を救いたい」、民間企業が支援を行う現場に密着しました。
一日の新規感染者が8日、過去3番目に多い1860人となった神奈川県。
訪問看護の現場は電話応対に追われていました。
看護師:「爪先が紫色になっているとかはないですか?」
神奈川県では自宅療養者を地域の医師や看護師らが見守る独自の「地域療養の神奈川モデル」を構築し、官民連携で対応にあたっています。
入院待機者や血中酸素飽和度が95%以下の人などを対象に毎日、午前・午後と2回以上、健康観察の電話をしています。
県内の自宅療養者の数は爆発的に増えていて、7日の時点で1万1797人と1カ月前の10倍以上に。現場では日に日に緊迫度が増していました。
ソフィアメディ官民連携室・眞榮和紘看護師:「倒れていたら困るから」
前日に一度、訪問看護に行って以降、40代の男性と連絡が取れていません。男性はぜんそく持ちです。
ソフィアメディ官民連携室・眞榮和紘看護師:「一人暮らしだから、自分で119して入院したんじゃないかって・・・。搬送履歴はないってことですね」
救急搬送の履歴もなく、直接、安否を確認できず・・・。看護師が自宅マンションに急行することになりました。すると、男性から応答がありました。
すぐに防護服を身にまとい、病状を確認します。
40代男性:「39度近くあったんですよね」
39度近い高熱が5日間も続き、電話に出られないほど衰弱していました。
看護師:「動いた酸素の値、動いた時にどれくらい下がるかっていうのも一つ、入院の基準になるので、ちょっとしんどいかもしれないですけど、ゆっくり立ち上がってもらってもいいですか?」
40代男性:「熱がある時は(酸素飽和度が)下がる。92とか88とか」
血中の酸素飽和度が95%を下回ったら危険信号です。医師に状況を報告し、入院先を調整することになりました。ただ・・・。
看護師:「きょうは3連休の中日で、病院のベッドが完全にゼロなんですね。入院先がちょっと離れても大丈夫ですか」
40代男性:「うん、いいです、いいです」
こうした訪問看護に訪れる件数は1カ月前は2、3日に1回程度だったものが、直近は毎日15件近くに跳ね上がっています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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