都内のコロナ後遺症の専門クリニックでも変化が出ています。

 感染が拡大する沖縄。ついに予定入院を中止する病院が出始めました。コロナと救急医療の診療に特化するため、一般診療を縮小するとしています。

 東京・渋谷にあるクリニックも患者が急増していました。後遺症外来です。

 4月に感染した40代女性。4カ月経った今も後遺症に悩まされていました。

 4月に感染・40代女性:「日頃、髪の毛が落ちているのが気になって、手でこうやってやっただけでも『え?』。ドクドクドクという感じで心臓の動悸(どうき)が気になる日がある。喉が詰まる、胸が詰まるような」

 こちらのクリニックでは先月、約1200人が受診。去年12月と比べると400人以上増えています。その半数が30代以下です。

 主な症状としては9割以上が倦怠(けんたい)感を感じ、気分の落ち込み、思考力の低下を感じる人も多くいます。軽症も多い若い世代。後遺症は、そこに落とし穴があると話します。

 ヒラハタクリニック・平畑光一院長:「実は、後遺症は軽症の方が長くなることがある。本当に人生が破壊されてしまうのが、この後遺症の恐ろしさ」

 実際に人生を大きく狂わされた女子大生がいました。

 10代大学生:「体力的にはバイトは座ってできるのでいいけど、それだけでも、このだるさなので、通学は厳しいんじゃないかと」

 埼玉県に住む10代の女子大生。驚いたのは感染した時期です。

 10代大学生:「11月末に39.4度の熱とせきと喉の痛みと頭痛と嗅覚障害が出ました。嗅覚障害が一番つらい」

 実に8カ月以上、倦怠感が続き、嗅覚も戻らず、3つの病院を受診しています。

 10代大学生:「工場の排ガスの中で、ずっとごはんを食べている感じ。今は基本的に和食、そば、お刺し身とか食べている」

 感染当時、大人数での飲食などには参加せず、感染経路は分かっていません。去年9日ほど入院し、その後も倦怠感が続き、春に大学を休学。いまだに復帰できていません。

 去年11月に感染した10代大学生:「周りが楽しそうに大学生活送って遊んでいるのを見ると、すごい複雑・・・つらいです。コロナかかっただけなのに、人生が壊れてしまって、すごくつらい」

 「若いから大丈夫だろう」。そう考える同世代に訴えたいと今回、取材に応じてくれました。

 10代大学生:「私の後遺症の症状知っている友達も皆遊びに出歩いていて、大人数での飲食の場に行っているのを見ると、憤りを感じる。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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