11日の東京の新型コロナウイルス新規感染者数は4200人、そして重症者数が197人と200人に迫る勢いとなりました。感染拡大が止まらないなかで増え続ける自宅療養者について、東京都はどのような対策をしているのでしょうか。東京都庁クラブから報告です。

 (社会部・油田隼武記者報告)
 まさに感染者が急増するなかで急務となっているのは自宅療養者への対応になっています。

 自宅療養者の健康観察などは、これまで都内にある保健所が中心になって担ってきました。

 東京都もこれを補助するような形で「フォローアップセンター」を設立して対応をしてきましたが、感染者の急拡大で、この先月末からフォローアップセンターも対応しきれない状況も出てきていて、補助する部分を減らすなど、再び保健所への負担が増しているという状況です。

 「看護師の確保に苦戦している」という声も取材していると聞こえてきます。

 自宅療養中に死亡するケースが出てきているので、このあたりのしっかりとしたフォロー態勢というのが必要になってくると思います。

 このなかで、医療機関や保健所側でも限られた態勢のなかで対応していこうという形で動きも出ています。

 東京都の医師会は10日、発熱外来のある都内約3500の病院に文書を送り、保健所の対応業務に協力するように求めました。

 これまで感染が判明した患者は保健所からの連絡を待つ形だったのですが、連絡が来るまで45日かかるということもあったということで、病院の医師も保健所に代わって直接、電話して体調を聞くなどしていくということです。

 保健所の業務がいよいよ逼迫(ひっぱく)してきたということで、陽性の判明から保健所の連絡がいくまでの、この空白時間をフォローする対応が取られています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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