AKB48の島田晴香(24)が13日に東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行う。卒業を機に芸能界は引退。10日に発売する最初で最後のフォトブック「そんな生き方」(竹書房、1944円)で、アイドル人生を赤裸々に振り返った。

 島田はこれまでシングル選抜は1回、選抜総選挙はすべて圏外だったが、個性派メンバーとして活躍してきた。同期は「ぱるる」ことOGの島崎遥香(23)、総監督の横山由依(24)。2009年に加入当初、かわいらしいルックスで9期生の“推され”メンバーだったが、いつしか、食いしんぼうやおデブキャラを打ち出した独自路線に。アイドルなのに、テレビで体重を公表したこともあった。

 マスコットのようにイジられ役に徹しつつ、9期生中心の初代チーム4キャプテン代行、チームK副キャプテンを歴任。縁の下の力持ちだった。

 頑張らないと何も報われない。しかし、頑張っていると、必死という言葉で片付けられてしまう。圏外メンバーとしての屈辱体験、嫉妬や悲哀を包み隠さず明かす一方、その中でどう立ち回るかを模索してきたことがつづられた。

 公演では何かにつけて「島田」とメンバーからイジられ、おちゃらけもできる根性娘というイメージだったが、初めて明かされた苦労話には、繊細な人柄を見た。AKBのメインストリームを歩いてきたわけではないからこそ、AKBが置かれた現状を冷静にとらえ、観察力の鋭さも感じた。

 マスコミの立場では、広く一般的に見られることを想定して超人気メンバーばかりをクローズアップしてしまいがちだが、誰かが日の目を見るときは、必ずそうではない人がいる。卒業してしまうのが惜しいメンバーだ。彼女のアイドル人生は完結するが、これまでの軌跡は、みんなの心の中に永遠に残るだろう。

 最後に、フォトブックで公開したセクシーショット。島田ってこんなにキレイだったの? 第2の人生が幸せでありますように。

サンケイスポーツ

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