燃えよ剣BARAGAKI
ガチファンだと描いていないエピソードに不満を持つかもしれない
初心者ファンからだと、知らないことが多すぎるかもしれない
自分(寺せんせ)くらいの 微妙なファン知識レベルの人が一番楽しめるかもしれない珍しい作品
原作/司馬遼太郎
監督/原田 眞人(はらだ まさと)
ガンヘッド(89)
金融腐蝕列島【呪縛】(99)
突入せよ浅間山荘事件(02)
クライマーズ・ハイ(08)
日本のいちばん長い日(15)
日本の降伏を決定した1945年(昭和20年)8月14日の正午から宮城事件、
そして国民に対してラジオ(日本放送協会)の玉音放送を通じて
ポツダム宣言受諾を知らせる8月15日正午までの24時間を描いている。
関ヶ原(17)
岡田准一が石田三成を演じた話題作
検察側の罪人(18)
キムタクと二宮和也(にのみやかずなり)が共演
出演
土方歳三/岡田准一
近藤勇/鈴木亮平
沖田総司/山田涼介
芹沢鴨/伊藤英明
お雪/柴咲コウ
ドラマとしては過去に3回映像化されている、有名作
1)岡田准一は土方歳三の生まれ変わり?と錯覚する?
2)幕末好きにはたまらないニッチな部分もシナリオに
3)豪華俳優陣に圧倒される
椅子に座り、過去を振り返るように語る一人の男
土方歳三(岡田准一)
それは歳三が生まれ育った多摩郡石田村での若い頃の話しだった。
同じ地元の近藤勇(鈴木亮平)とともに天然理心流を世に広げ、武士になることを夢見る少年だった。剣の腕っぷしは強かったものの、若さゆえの暴走で返り討ちに合うこともあった。
時代は変化し、会津藩に将軍から京都の護衛部隊「浪士組」を組織することが命じられる。それに参加する形で試衛館の近藤勇、土方歳三らは参加する。
そんな中、浪士隊の一人、庄内藩郷士・清河八郎(高嶋政宏)は、幕府を裏切り、尊皇攘夷を掲げる。袂を分かちつつも剣客の組織化を目指す土方は、もと水戸藩士の芹沢鴨(伊藤英明)の助力を得て京都守護職あらため新選組を結成する。
新選組のさらなる結束のため、御法度をまとめ綱紀粛正を図る中、剣の腕前から自由にふるまう芹沢鴨を粛清する。
近藤勇とともに組織を強固にする土方歳三だったが、時代のうねりは大きくなっていた。
そして大政奉還が決定し……
燃えよ剣というタイトルは有名すぎるが、土方歳三 でもいいくらい、土方の人生を丁寧に描いている。
ただ、新選組に対する知識がどれだけあるかで評価が大きく変化する予感
好きすぎる、細かく知りすぎている人は描かれていないエピソードや足掛けな部分に不満を持つかもしれない
さらに登場人物が多いために、幕末はもとより新選組を知らないとわからない役名が次々と出てきてついていけない場合も多いかもしれない
端的に言うとイメージとしての新選組を知ってるよ
だけでみると、冒頭~芹沢鴨との対立までの流れは「よくわからん」ってことになりかねない
昭和40年代のドラマ化などの影響もあって、新選組ファンは多い
そのファンをどれだけ納得させられるか…がポイント
そういう意味では、新選組の成り立ちから解散までが、飛び飛びに描かれていくので、物語の展開の速さに驚くかもしれない
岡田准一の演技は素晴らしい
アクション指導の立場も彼がしている
「ファブル」の2作とも岡田准一のアクションはすごかった
それをさらに輪をかけて剣術アクションは磨きがかかっている
鈴木亮平の近藤勇
山田涼介の沖田総司
もとても魅力的に描かれている
燃えよ剣を2時間30分にまとめるには、やっぱり短かった
上下編などにしても良かったのかもしれない
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