冬の間しか見られない尾瀬の絶景があった。深い雪に阻まれて行くことが難しい、尾瀬のシンボルの至仏山(しぶつさん、標高2228メートル)と燧ケ岳(ひうちがたけ、2356メートル)の競演を近くから望む。森の中では、生き物の息吹と春の足音も感じられた。

 穏やかに晴れた2月26日。尾瀬保護解説ガイドの杉原勇逸さん(70)の案内で、群馬、福島、新潟、栃木の4県にまたがる尾瀬国立公園の南西の境界にそびえる西山(1898メートル、群馬県片品村とみなかみ町の境周辺)をめざした。

 山深い豪雪地帯にある尾瀬は雪が5メートルほど積もるとされ、入山口に至る車道も冬季は閉鎖されることから、歩いて向かうのは難しい。一方、西山は夏用の登山道がなく、雪に覆われる冬にしか登れない山だ。
https://www.asahi.com/articles/ASQ314F39Q2WUHNB00H.html

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