古い町並 下呂市下呂温泉  岐阜県

古い町並
下呂市の下呂温泉は湯之島にある。岐阜県の中央部、飛騨川(益田川)中流域の左岸に位置する。
湯之島村には湯之島宿が置かれ、飛騨街道(益田街道)の馬継場であった。初期の湯之島宿には旅人相手の旅籠屋は無く、百姓家に泊宿したが、宝暦期(1751~64)頃からは湯治客相手の温泉宿の百姓も現れ旅籠を兼ねたと思われる。幕末期には本陣を武川久兵衛が勤めていた。
湯之島村の下呂温泉は江戸初期の儒学者林羅山が、摂津の有馬・下野の草津・飛騨の湯之島を天下の三名泉であることを記してから、世に有名になったといわれ、元禄から宝暦頃までの江戸期には年間3万人にも及ぶ入湯者があったと伝えられている。下呂温泉の泉源は飛騨川河原だったので、洪水などの被害をうけて低迷していたが、明治9年に新しい泉源が発見されてからは急速に温泉町として発展する。
今、下呂温泉街を歩くと昔の温泉街の光景が見られる。大型のホテルや旅館は昔の温泉街から少し離れた場所で営業されているので、温泉街には昔の名残が色濃く残っていて、良い雰囲気を醸し出していた。

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