フィギアスケート界を激震させたスキャンダル事件の真相を描いた話題作『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のボクシングシーン映像が公開された。ナンシー・ケリガン襲撃事件の渦中にいた実在のフィギアスケーターであるトーニャ・ハーディングの波乱万丈な半生を描いたこの作品で、トーニャを演じるのは「スーサイド・スクワッド(2016)」のハーレイ・クイン役でスーターダムへと駆けのぼったマーゴット・ロビー。彼女はこの作品の脚本に惚れこんで、プロデューサーにも名を連ねている。そして、トーニャの人格を形成したほどの影響力もつ母親ラヴォナを演じたアリソン・ジェネイは、第90回アカデミー賞の主演女優賞、助演女優賞、編集賞の3部門にノミネートされ、見事助演女優賞を受賞。そして、第75回ゴールデングローブ賞にも輝いている。そのほかにも「キャプテン・アメリカ」シリーズのバッキーでおなじみのセバスチャン・スタンが暴力的な元夫を熱演している。

貧しい家庭で、幼いころから暴力と罵倒のなかで育てられたトーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)。天性の才能と努力でアメリカ人初のトリプルアクセルを成功させ、92年アルベールビル、94年リレハンメルと2度のオリンピック代表選手となった。しかし、彼女の夫だったジェフ・ギルーリー(セバスチャン・スタン)の友人がトーニャのライバルであるナンシー・ケリガンを襲撃したことで、スケート人生は一変。転落が始まる。一度は栄光を掴み、アメリカ中から大きな期待を寄せられたトーニャ・ハーディングだったが、その後、彼女を待ち受けていたのは。

日本ではあまり知られていないが、ナンシー・ケリガン襲撃事件の後に、フィギアスケート界を永久追放されたトーニャは、2003年に33歳でボクシング界に転向している。今回の特別映像では、そんなトーニャのボクサー姿をマーゴット・ロビーが見事に再現。血まみれになりながらも、必死の形相で相手の顔面を打ち抜くトーニャは、SNS上で話題となった。

『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』は、大ヒット公開中。

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