タレントの所ジョージ(69)がMCを務める特番『ドローンで見にいく謎の島』(ABCテレビ・テレビ朝日系)が9月8日に放送され、好評の声が寄せられている。テレビマンの間では『ポツンと一軒家』(ABCテレビ・テレビ朝日系)の後継番組になるのではないかという話も浮上しているという――。

 同番組は、島国・日本の海上に数多ある無人島の中から、気になる島の謎を解明すべく、ドローンで上空からの様子を調査し、地元の方々への聞き込み調査を経て、実際に島へと上陸して探険する無人島アドベンチャー・バラエティ。

『ポツンと一軒家』で、数々の一軒家に秘められた家族の物語を見守ってきた所がMCを務め、ゲストで劇団ひとり(47)、ドラマ『素晴らしき哉、先生!』(ABCテレビ・テレビ朝日系)で主演を務める生田絵梨花(27)が出演した。

 調査に向かったのは日本で島が最も多い都道府県・長崎県。特に五島列島付近は150以上の島が密集するエリアで、その中から気になる無人島らしき島を探し出し、まずは対岸にある最寄りの集落からドローンを飛ばして上空から調査を開始する。

 調査対象となったのは一面ジャングルのような草木に覆われた島。波止場はあるものの、船の残骸だけが残されており、かつて人が暮らした形跡がある。そんな島がなぜ無人島になってしまったのか深掘りしていく。

 地元の役場でリサーチを進めていくと「藪路木島(やぶろきしま)」という島の名前が判明。しかし、50年ほど前に島民全員が島を出て以降は無人島になってしまったという。

 番組スタッフは、かつて無人島に住んでいたという元島民の男性(84)とのコンタクトに成功。かつては36軒の家があったというが、昭和47年(1972年)を最後に全島民が離島したことが明らかに。別の元島民の男性(80)に取材すると、かつて島には独自の方言が1万以上もあったこと、藪路木島を救ったとされる英雄伝とその功績を記す石碑もあったという。

 一連の展開に劇団ひとりは「もしかしたら我々よりもはるかに発達した文明と出会えるかもしれないですよ!」と興奮した様子。生田も「自分では決して足を運べない無人島を、上空からこうして見ることができるのはワクワクしますね」と興味津々だった。

 方言と英雄の伝承は、その元島民のその男性自身が本を出版して残していることも判明。その男性一家は代々、島の神社の宮守をしており、番組の協力で数十年ぶりに島に上陸することに。久しぶりに故郷に足を踏み入れた男性は涙を流す。その後、朽ち果ててしまった神社の鳥居に手を合わせ、自著などを供える――という展開となった。

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